動物や生き物
子供の頃から動物や生き物が好き。
食べ物をあげるのが無性に好き。
自分の記憶にある一番古い生き物との記憶は、幼稚園にあがるよりも前の小さな頃、父によく連れていってもらった、自転車で少し走ったところにあった、水道局の浄水場の池の鯉に、餌をあげに行ってたこと。
「指を出してごらん」と言われて、鯉にすごい力で指を吸われて驚いた。
子供向けの「ふれあい動物園」で、2つ年上の兄は大泣きしてダメだったらしいのに、2~3歳くらいだった私は大喜びで動物に触ったり餌をあげたり、ポニーに乗ったりしてたらしい。記憶にないのが残念すぎる。大人になった今となっては、子供向けの「ふれあい動物園」には行けない。いつか甥っ子をダシに行ってみたい。
上野動物園はよく行った。
パンダが初めて来た時。
まだ幼稚園にあがる前くらい?
大混雑で、手すりのような柵で仕切られた前面を子供、後ろ側を大人が通るようにされてた。
立ち止まらないで歩きながら見て行くべきところ、子供はパンダがいるガラスに釘づけになり、なかなか出てこない。
出口で待ってたひとりの母親が心配して半狂乱になって、探しに逆流しようとして係員に止められてた。
自分もゆっくり見ていたので、出口で待ってた母親は、実は少し心配していたみたいだった。
現代なら子供ゾーンに係員が常駐して、誘導したり監視したりするんだろうな。
そもそも、そんなことして誘拐とかケガとか、何かあったら動物園の責任になってしまうから、しないだろうな。
上野動物園といえば象も。
インドから親善の印に贈られてきた、有名な象。
動物に餌をあげるのが好きだったので、持っていたみかんを投げてあげた。(良い子は真似しないでね)
そしたら、犬のチンチンみたいに、前足を上げて「もっとちょうだい」と芸をした。お里では芸を仕込まれていたのねー。
それを見て、周りの人達がみんな、ポテトチップスやお煎餅を投げる。が、ミカンと違って軽いので、手前の堀に落ちて届かない。
「こらー!誰だ!!」
飼育係が怒って出てきた。ごめんなさい。
近所で山羊を飼ってる自宅兼作業所のようなところがあったので、よくティッシュをあげてた。でも後で知ったのだけど、実はティッシュは山羊に良くないらしい。(これも良い子は真似しないでね)
その作業所には、「ワンワン」と鳴くカラスがいた。
犬も何匹か飼っていたのだけど、カラスのヒナを保護して飼っていたところ、自分は犬だと思いこんだらしい。
カラスも白ければもっと好かれたのだろうに。海鳥を見る度にそう思う。
野良犬も野良猫も、見つけると触らずにはいられない子供だった。
噛まれたりひっかかれたり、怖い思いをしたことがない。
(怖くないよ。遊ぼうよ。)と念のようなものを送ると、必ず仲良くなれた。
大人になって出かけたグアムのホテルのプライベートビーチには、東洋人に吠えるように仕込まれた番犬たちがいた。当時たくさんいた、出稼ぎのフィリピン人がプライベートビーチに入り込まないようにする対策のようだった。
私たちを見つけて走り寄り、吠えまくる番犬たちに、(おいで、遊ぼうよ)と、いつものように念のような思いを送ると、獰猛そうな犬たちが、地面に転がってお腹を見せてくれた。
番犬係の白人のガードマンも苦笑い。
普段はきっと優秀な番犬なんですよね。滞在中、その時以外は、番犬たちはいつも忠実に任務を遂行してました。
子供の頃はよく迷いインコを捕まえた。
手乗りインコが流行っていたので、外で見つけるとやはり(おいで、遊ぼうよ)と念のような思いを送ると寄ってくる。そこを両手でパフッ!と包んで確保。
当時は迷子のインコの飼い主さんを、どうやって探していいのか分からず、自宅で大切に飼うことしか出来なかった。
出入り口を器用に開けてしまうインコの脱走防止に、洗濯バサミではさんだり、針金で固定しても、いつもまた逃げてしまった。
無事に飼い主さんのところに戻れていたらいいのだけど。。。
ムツゴロウさんみたいだけど、動物や生き物って、やっぱり気持ちが通じると思います。
生きとし生けるものすべてが、しあわせでありますように。